【2026年1月更新】生命保険見直し 40代貯金優先|固定費2万円の出し方
更新:
執筆者山中 忠 (FP1級・証券外務員一種保持)

生命保険 見直し
40代 家計
固定費 2万円
新NISA 2026
iDeCo 6.2万円
在職老齢年金 65万円
高額療養費 年上限
目次
物価高の40代は“守るより貯める”が先
食費や光熱費が上がる今は、保険で過剰に“守る”より、毎月の貯金原資を増やすことが先決です。目標は固定費から月2万円の捻出。そのために、いま支払っている保険の目的・期間・金額を並べて、必要額を 差額×期間 で数値化します。差額は「万一の支出−公的給付−手元資金」、期間は「必要が続く年数」。この軸で重複や過剰を見つけ、まず保険から固定費を軽くします。
固定費2万円を生むアクションプラン(最短版)
- 1更新型の定期や医療を、保険料が一定の全期型へ乗り換え候補に入れて比較します。
- 2収入保障保険へ再配分し、教育費ピーク年だけ定期を重ねる“二段構え”にします。
- 3非喫煙かつ健康体ならノンスモーカー・優良体の割引に切り替えを検討します。
- 4終身(貯蓄系)は“守り枠”を最小化し、払い過ぎは払済・減額・据置で保険料ゼロ化を検討します。
- 5年払い・口座集約で前納割引と引落し遅延リスク低減を同時に狙います。
- 6通信(サブスク)と住宅(繰上返済・金利見直し)も同週で点検し、合算で2万円を達成します。
2026年の制度変更が家計設計を変える
2026年は制度の“地殻変動”が続きます。つみたて枠の未成年解禁、債券中心投信の解禁、定期売却手数料の容認など、NISAの利便性が上がります(金融庁の資料: (令和8(2026)年度税制改正について))。また、iDeCo/企業型DCは2026年12月以降、会社員等の拠出上限が月6.2万円、自営業は月7.5万円へ拡充、60〜70歳未満の新たな加入区分も始まります(厚労省資料: (DC拠出限度額(令和8年12月〜)))。在職老齢年金の基準額は2026年4月から最終的に「65万円」に引上げられるため、保険の満了年齢や働き方の前提も更新が必要です(周知資料: (在職老齢年金制度が改正されます(2026年1月版)))。さらに高額療養費は、年間上限の導入など見直しの基本方針が公表済みで(厚労省: (「高額療養費制度の見直しの基本的な考え方」))、医療の備えは“長期の年上限×短期の自己負担”の二軸で考える段階に入っています。これらはすべて「保険でどこまで守り、どれだけ貯めるか」の配分に直結します。
更新型から乗り換えるときの“空白”が心配?
更新型の定期を見直したいのですが、乗り換えの間に保障の空白が出ませんか?
申込→審査→承諾→責任開始の順で、原則は新契約の責任開始を確認してから旧契約を減額・解約すれば空白は生まれません。近年はeKYCや電子交付が広がり、比較推奨や重要情報の表示も強化されます(監督指針改正案: (保険会社向けの総合的な監督指針(改正案)))。この流れを踏まえ、比較資料と適合性の根拠を残しつつ、重複期間を1〜2か月だけ持たせて安全に切り替えましょう。
収入保障×定期の二段構えで“差額×期間”を埋める
子の独立や住宅ローン完済までの「不足額」は年ごとに下がります。その谷を埋めるのが 収入保障保険(毎月の給付)で、教育費ピーク年だけ定期保険(期間満了でゼロ)を重ねるのが効率的です。例)40代前半・中学生と小学生の2人、片働き年収650万円・団信あり。遺族年金・児童手当・家計の固定費を織り込むと、不足は初期で月15万円→末期で月5万円程度。収入保障は月15万円・65歳満了、最低支払保証2年。教育費ピーク(高校〜大学)に合わせて1,000万円の10年定期を重ねる、などが現実的です。保険料は健康体割引が効けば、更新型2本より毎月3,000〜6,000円下がることもあります。
一度削った固定費は、来月も再来月もあなたの味方であり続けます。保険は役割を絞って、浮いた分は自動で貯める仕組みに入れましょう。
更新型→全期型と健康割引で“払う額”を一定に
40代の更新型は、次の更新で2倍近くに跳ねるケースも。平準(全期)定期に統合し、優良体や ノンスモーカー割引 を適用すれば、初年度から5〜20%程度の圧縮が現実的です。乗り換え時は「責任開始日の確認」「告知事項の写し保管」「旧契約の減額(全解約は新契約発効後)」の順番を守るのが鉄則。団体保険(勤務先)との重複も確認し、受取人の設計をいまの家族構成に合わせて整えます。
7日で動く実践手順(保険と家計を同時に)
- 11日目:保険証券と家計固定費を集め、不足額を“差額×期間”でラフ試算します。
- 22日目:収入保障×定期の再配分案を2社以上で比較し、ノンスモーカー割引の可否を確認します。
- 33日目:医療は入院一時金+通院中心の最小プランに絞り、就業不能は免責90/180日と給付期間を職種で決めます。
- 44日目:新契約の申込と本人確認(eKYC)・電子交付に同意、責任開始日を必ず控えます。
- 55日目:旧契約は減額や払済への切替を先行、完全解約は新契約の責任開始を見届けてから行います。
- 66日目:引落しを年払いに統合、保険料控除の区分も家族で最適配分できるよう台帳化します。
- 77日目:浮いた2万円のうち1.5万円をNISAへ自動積立、0.5万円を緊急資金口座へ自動振替設定します。
終身は“守り枠”を最小化、返戻金の扱いは家計から逆算
終身(貯蓄系)は相続や葬送費の“固定費”として額を決めて据え置くのが基本です。返戻金で繰上げ返済や教育費に充てる場合は、税区分(解約一時金の一時所得)と保障の減少を同時に確認しましょう。子育て世帯の生命保険料控除は、2026年分の“6万円特例”が1年延長される運用(2027年分まで)です。家族で誰が控除を使うと手取りが最大かを、年末調整前に決めておくと効きます(上記「令和8年度税制改正」の資料参照)。
医療と就業不能は“年上限×短期一時金”の二軸で最小化
医療費は公的制度で多くがカバーされます。特に 高額療養費の年間上限 導入方針(長期療養配慮・多数回該当据え置き等)が公表済みのため、長期の大きな自己負担は抑えられる見通しです(厚労省のとりまとめページ: (「高額療養費制度の見直しの基本的な考え方」))。一方で、公的対象外の費用(入院時の食事代、差額ベッド、通院交通・付添い、光熱水費増など)は現実に残ります。そこで設計は、入院一時金(10〜20万円)+短期の入院日額(5,000〜1万円)+先進医療特約(技術料カバー)を土台に、長期の収入減は就業不能保険(免責90/180日)で補う、という役割分担が現実的です。
医療は“日額より一時金”が良いの?
日額5,000円と入院一時金10万円、どちらが優先ですか?
平均在院日数は短く、費用の山は入退院のタイミングや外来継続に出やすいです。まずは入院一時金で初期費用を押さえ、日額は60日型を薄く。通院保障は治療月型か日額型のどちらか一つに絞りましょう。長期の家計リスクは就業不能保険で設計した方が、保険料効率は高くなりやすいです。
2026年対応で“設計の土台”を入れ替える
iDeCo/企業型DCの拡充は、老後の“守り”を税優遇で厚くできる好機です。月6.2万円枠(会社員等)・7.5万円枠(自営業)と、60〜70歳未満の新加入区分(第5号加入者)を踏まえ、保険の満了年齢は65歳基準を軸に、再雇用や繰下げと合わせて調整を。働きながらの年金は2026年4月から基準「65万円」で支給停止が緩和されるため、収入保障の満了を65歳・70歳で分ける判断にも影響します(周知資料は上記リンク参照)。さらに、2026年6月1日施行に向けた保険の比較推奨・電子交付・リスク表示の強化は、商品を横断比較しやすくする追い風です(監督指針改正案: (保険会社向けの総合的な監督指針(改正案)))。
手で貯めるのは大変です。自動積立と別口座化で、未来の自分に先に回しましょう。
捻出した2万円の“貯金+投資”配分
NISAはつみたて枠の対象が広がり、未成年の口座(こどもNISA)も創設される方向です(上記「令和8年度税制改正」の資料参照)。浮いた2万円の配分例は、つみたて枠へ1万5,000円、緊急資金へ5,000円。緊急資金は生活費の3〜6か月分を別口座にプールし、NISAは世界株や債券バランスなど長期・分散で自動化。取り崩しは“年3%目安”を上限に、ボーナス月に一回だけ売却するなど、売却もルール化してブレを防ぎます。教育費は児童手当やこどもNISAを使い、学資保険は“固定で必要な時期の資金”に限って少額で併用するのが今の現実解です。
よくある質問(抜粋)
Q. 削りすぎて失敗しやすい保障は?
A. 「受取人と満了年齢の不一致」「最低支払保証なしの収入保障」「医療の通院・入院の二重付け」の3つ。設計書の細則と約款の該当条項は必ず確認します。
Q. 生命保険料控除“6万円”は優先すべき?
A. 税軽減はメリットですが、保険料を増やすために加入を増やすのは本末転倒。固定費2万円の目標達成後、家族の控除配分を最適化する、が正解です(延長の方針は上記資料参照)。
Q. ペアローン・団信の重複は?
A. 原則は「団信でローンを消す→生活費の不足は収入保障で埋める」。夫婦の年収比・保育外注費・勤務先の福利で受取額を分け、受取人は家計の負担者側に寄せるのが基本です。
まとめ:重要ポイント
- 1不足額は“差額×期間”で数値化し、収入保障×定期の二段構えに再配分する。
- 2更新型から全期型・健康割引へ切替え、年払い・口座集約で保険料を下げる。
- 3医療は一時金+短期日額と就業不能で“年上限×短期費用”に備える。
- 42026年のNISA拡充・iDeCo6.2/7.5万円・在職老齢年金65万円を設計に反映する。
- 5浮いた2万円はNISA自動積立と緊急資金へ“仕組み化”して継続する。
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