【2026年1月更新】学資保険と奨学金の違い|返済・税・授業料無償化・申請早見表
更新:
執筆者山中 忠 (FP1級・証券外務員一種保持)
この記事の最新の更新
最終改良: 2026年1月22日
- 東京都の授業料支援の申請時期と上限の明記
- 強調表記の統一による読みやすさ向上
- 2026年対応の制度リンクと数字の更新

学資保険
奨学金
給付型奨学金
修学支援新制度
多子世帯
就学支援金
高校授業料
目次
まずは“いま”の制度で迷いを減らす
物価高のいま、教育費は待ってくれません。進学直前に慌てないために、 学資保険 と 奨学金 を2026年1月時点の最新制度で整理し、家計に合った現実的な組み合わせを提案します。多子世帯の授業料・入学金の無償化(令和7年度開始)や給付型奨学金の支援区分見直し(2025/10〜2026/9)など、最近の変更点を一次情報リンク付きで確認し、返済・利息・税・受取時期まで“迷いの原因”を一つずつなくしていきましょう。
2026年の制度拡充“ここだけ”押さえる
- 1JASSOの給付型は、2025年10月から2026年9月の1年単位で支援区分を見直し。収入・資産基準や「多子世帯」「第4区分」の扱いを確認しましょう。(【給付奨学生】2025年10月の支援区分見直し(2025年度適格認定(家計)))
- 2令和7年度(2025年度)から、扶養する子が3人以上の 多子世帯 は大学等の授業料・入学金が所得制限なく一定額まで減免(例:大学 国立 入学金28万/授業料54万、私立 入学金26万/授業料70万)。給付額は区分どおり、資産が5,000万円以上3億円未満でも授業料減免は適用。(令和7年度からの多子世帯支援拡充に係る対応について)
- 3高等教育の修学支援は、中間層拡充(私立理工農系・多子世帯)も継続。制度の正式概要・FAQで自世帯の該当可否を確認。(高等教育の修学支援新制度:文部科学省)
- 4高校授業料は国の就学支援金(年収目安590万円・910万円の2段階)に加え、自治体の上乗せが拡充。支給の仕組みと申請はここで確認。(高等学校等就学支援金制度に関するQ&A)
- 5東京都は国+都で私立平均授業料相当まで支援。申請時期や上限(全日制等49万円)も明示されています。(所得制限のない私立高校等の授業料支援|6月|都庁総合ホームページ)
学資保険と奨学金の“本質”の違いを一枚で
学資保険は「自分で積み立てて指定時期に受け取る」仕組み。用途は自由で、大学初年度や入学直後の一時費用に強いのが特長です。一方、奨学金は「進学後の継続費用を支える公的・準公的制度」。給付型は返済不要・授業料減免と連動、貸与型は返済ありで在学中の生活費にも使えます。設計の起点は、 修学支援新制度 の対象可否と授業料減免の見込みを先に確定し、残る“自己負担のカタマリ”を学資保険や貯蓄で埋めることです。
返済・利息・信用情報の影響
貸与型の 第二種奨学金 は利率有り(上限3%)。「固定(返済完了まで同率)」か「見直し(概ね5年ごと見直し)」を申込時に選びます。利率の考え方と推移はJASSOで最新を必ず確認しましょう。(第二種奨学金の利率の算定方法の選択)/(第二種奨学金の貸与利率)
返還が3か月以上延滞すると、信用情報機関へ延滞情報が登録され、クレジットやローン審査に影響します。延滞の登録・代位弁済の流れはJASSOの案内が詳細です。(個人信用情報機関への登録の流れ)
学資保険は返済・利息・信用情報と無縁ですが、途中解約では元本割れや税の発生に注意が必要です。
結局どちらを優先すべき?
多子世帯で大学授業料の無償化対象になりそうです。学資保険は要らないのでしょうか?
授業料・入学金は減免で軽くなりますが、下宿や教科書・初年度諸費は残ります。給付型の見込みと減免額を先に把握し、自己負担の“初年度一時費用”だけは学資保険で確実に用意、在学中の継続費は奨学金・家計で回すのが現実的です。最新の区分と上限は、JASSOと文科省のページで試算を進めましょう。
受取タイミングと“用途の制約”
高校の就学支援金や大学の授業料減免は、原則として学校設置者が受け取り、授業料に充当されます。保護者に現金が直接入る制度ではないため、塾費・交通費・下宿初期費用など“授業料外”の資金は別途準備が必要です。(高等学校等就学支援金制度に関するQ&A)
学資保険は受取時期と金額をあらかじめ設定できるため、高3春〜入学直後にピークが来る“まとまった支払い”に合わせやすいのが強みです。
税の線引き:学資保険は一時所得・奨学金は非課税
学資保険の満期一括受取は原則 一時所得。利益から50万円を控除し、さらに1/2課税という優遇があります。(No.1490 一時所得) を目安に、家計の申告要否も確認しましょう。年金形式受取は雑所得への按分課税です。一方、奨学金の給付は原則非課税、授業料減免も課税対象ではありません。税の負担は学資保険側に発生しやすいと理解しておくと、出口設計の最適化に役立ちます。
制度で払えるものは制度で、残る“まとまった支払い”だけは保険で確実に——この順番にすると、教育費は驚くほど回りやすくなります。
世帯タイプ別に“どこを何で埋めるか”
多子世帯や第4区分に該当するか、まずは制度適用を数字で確定。そのうえで、初期費用(入学手続金・入居初期費用)と在学中費用(家賃・教科書・通学)の“役割分担”を決めます。学資保険は期日の決まった大口支払いを守る役、給付・減免は授業料、貸与は月次キャッシュフローと考えると過不足が出にくくなります。
世帯タイプ別“使い分け早見”
- 1多子世帯(子3人以上扶養):大学の授業料・入学金は減免上限まで“制度で払う”。不足する初年度一時費用は学資保険でピンポイントに用意。(令和7年度からの多子世帯支援拡充に係る対応について)
- 2中間所得層(私立理工農・第4区分):授業料減免の拡充を踏まえ、在学の継続費は奨学金+家計で、初年度のまとまった費用は学資保険・貯蓄で分担。(高等教育の修学支援新制度:文部科学省)
- 3高校生期:国の就学支援金は授業料に充当され、塾・交通・受験費などは対象外。自治体の上乗せの有無を確認し、年間の“授業料外”予算は学資や貯蓄で確保。(高等学校等就学支援金制度に関するQ&A)
- 4自宅外・私立進学予定:生活費の月次キャッシュフロー(家賃・食費・交通)を優先設計。給付型の見込み額と学資保険の受取月を“入居時期”に合わせると資金ズレを防げます。
- 5貸与型中心の設計:第二種の利率方式(固定/見直し)と延滞時の信用情報登録のルールを確認し、返済開始の月と就職時期を同期させる計画を持つ。(第二種奨学金の利率の算定方法の選択)/(個人信用情報機関への登録の流れ)
申請と加入の“段取り”は先に決める
予約採用(高校在学中の申込)は、採用候補者決定後に進学先で「進学届」をスカラネット提出。在学採用(進学後の申込)は春と秋の定期募集が一般的です。高校・大学の事務から配布される期限に必ず合わせて動きましょう。(大学等奨学生採用候補者(予約採用)に決定された方へ)/(申込手続きについて(在学採用))
学資保険は「受取月」を進学イベント(合格発表〜入学手続〜入居初期費用)に合わせる設計が鍵。未達が許されない支払いにだけ“保険で日付指定”を置き、その他は貯蓄・NISAで柔軟に用意すると過不足が減ります。
学資保険の選び方:予定利率上昇時の基準
予定利率が上がる局面では、返戻率の改善と保険料の負担のバランスを見ます。基準は「受取金額の確実性>微差の利回り」。満期一括/分割/据置の選択で税と受取の流動性が変わるため、家計のキャッシュフロー(合格〜入学直後〜1年目)に沿って受取形を決めるのが正解です。保険料は生活費の5〜10%の範囲に収め、無理が出たら分割受取や一部据置で“必要な月だけ”を太らせる工夫も有効です。
私立・自宅外の“実費ギャップ”は数字で把握
授業料減免があっても、授業料外の負担は残ります。最新の「子供の学習費調査」では、高校(全日制)の年間学習費などの実態を確認できます。自治体上乗せの対象外となる費用(通学、塾、受験、下宿初期費用など)を見積もり、学資保険や貯蓄で“初年度ピーク”をカバーする前提を置くと不足の見誤りが減ります。(結果の概要-令和5年度子供の学習費調査)
出口設計:満期・返済開始・就職を“同期”させる
貸与型を併用する場合、返済開始と就職時期(収入増)を合わせるように計画し、学資保険の受取は入学直後の出費に集中させます。授業料減免・就学支援金は授業料にのみ充当される点を忘れず、引越し・家具家電・教科書・PCなど現金が要る支払いに学資保険を当てると資金のズレが起きにくくなります。延滞の信用情報登録を避けるため、返済口座の残高管理(ボーナス月の前倒し入金など)も段取りに含めておきましょう。
まとめ:重要ポイント
- 1制度の適用範囲(授業料・入学金)と家計の“授業料外”費用を切り分けて設計すると、過不足が見えます。
- 2多子世帯や第4区分などの拡充は一次情報で確認し、給付型の見込み額を数字で置いてから学資保険の受取月を決めます。
- 3第二種の利率方式と信用情報の登録ルールを把握し、返済開始・就職時期・口座残高の管理まで含めた段取りを作ります。
- 4学資保険は“入学直後のまとまった支払い”の守りに限定して使い、在学の継続費は奨学金・家計で回すのが現実解です。
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