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【2026年2月更新】生命保険 退職金なし会社員|不足額の出し方と設計3手順

更新:
山中 忠 (FP1級・証券外務員一種保持)
執筆者山中 忠 (FP1級・証券外務員一種保持)
【2026年2月更新】生命保険 退職金なし会社員|不足額の出し方と設計3手順
退職金なし会社員
生命保険 不足額
必要保障額 計算
収入保障保険 設計
iDeCo 拠出上限
遺族厚生年金 改正
高額療養費 見直し

課題提起:退職金なしの家計リスクを“数字”で直視

退職金なしの会社員は、定年時のまとまった原資が乏しいため、老後と万一の保障で「不足」が生じやすくなります。厚生労働省の調査では、退職給付(一時金・年金)制度が「ある」企業は全体の74.9%、一方で30〜99人規模の企業では70.1%にとどまり、裏を返せば中小では「制度なし」も目立ちます((就労条件総合調査(退職給付制度)))。老後の支出水準も上がる傾向にあり、生命保険文化センターの最新調査では「最低日常生活費」23.9万円/月、「ゆとりある老後」39.1万円/月という回答が示されています((2025年度 生活保障に関する調査(速報版)))。制度と物価の現実を踏まえ、今こそ家計の“守る設計”を数字で固めていきましょう。

最初に押さえる家計リスクのチェックポイント

  • 1
    勤務先に退職一時金・企業年金が無い(もしくは水準が低い)ため、定年時の初期資産が不足しやすい
  • 2
    在職中の万一に備える会社の死亡退職金・弔慰制度や団体保険が薄いか未整備の可能性がある
  • 3
    物価・教育費の上振れで、従来の老後資金目安が実勢に合わなくなっている
  • 4
    共働きでも片方に万一があると住宅費・教育費・生活費の谷が生じる
  • 5
    転職・離職で会社保障が切れた時に、遺族年金や高額療養費の“すき間”が顕在化する

不足額の出し方:差額×期間の“3ステップ”

生命保険で確保すべき金額は、必要保障額という考え方で「将来の支出−将来の収入」を積み上げます((万一の際に必要な保障額の算出方法と具体例))。式はシンプルでも、項目は具体に。1)生活費(遺族の生活費は現状の70%、子の独立後は50%目安)・教育費・住居費(ローンが団信で消えても固定資産税や管理修繕は残る)・葬祭費等のAを見積もる。2)遺族年金・貯蓄・配偶者収入・団信・会社の死亡退職金などB(確実に見込めるもの)を集計。3)A−Bで出た「毎月の不足額×必要年数」に葬儀・当座資金などの一時金を足して、死亡保障額の目安に落とします。

どこまで保険で埋める?運用はどう併用する?

不足額はどこまで保険でカバーし、どこから運用や貯蓄で備えるのが現実的でしょうか?
山中 忠 (FP1級・証券外務員一種保持)
家計の安全度を優先し、まずは“毎月の不足×必要年数”のコア部分を保険で。具体的には収入保障保険で月の谷を埋め、教育や住居の一時資金は定期保険でラダーにします。相続・葬祭の土台は終身の薄い枠で。余力は新NISA・iDeCoなど長期の運用に振り分け、時間を味方に増やします。保険5%・投資20%目安で家計に合わせて微調整すると無理が出にくいです。

制度更新の要点:遺族厚生年金の“5年有期”と医療費の見直し

2028年度から、子のいない配偶者等を対象に遺族厚生年金が原則5年間の有期給付へ。5年は現行より約1.3倍の有期加算、その後は所得に応じた継続給付に移行します。単身の就労収入が月約10万円(年122万円)以下で全額、概ね月20〜30万円超で停止の目安です((遺族厚生年金の見直しについて))。また高額療養費制度は、所得区分の細分化や「多数回該当の据置」「年間上限の導入」など、負担の公平と長期療養者配慮を両立する方向で、来夏以降の順次施行を念頭に議論が進みました((高額療養費制度の見直しについて))。具体額や時期は最終決定に従って更新されるため、最新の一次情報を確認しつつ設計しましょう。

退職金なし会社員の保険設計:3つの手順で過不足ゼロへ

生活費の谷は収入保障保険で月額を指定し、満了は「末子独立」や「配偶者年金開始」までを意識。最低支払保証(2年/5年)の活用で初期のキャッシュを厚めに確保します。教育・住居など一時資金は定期保険を複数の満期で重ねるラダー設計に。相続・葬祭の基礎は終身保険を非課税枠(500万円×法定相続人)内で薄く配置し、過剰な貯蓄性で固定費を圧迫しないのがコツです。団信や会社制度と重複しないよう、加入前に棚卸しを。

会社員・自営業・公務員の違いと調整ポイント

会社員は厚生年金により遺族年金・在職老齢年金などの制度面が相対的に厚く、退職給付の有無で不足額が変動します。遺族厚生年金の5年有期(2028〜)に該当するDINKs等は、最初の5年厚め→その後細る「段階設計」が有効です。自営業は遺族厚生年金や会社保障が無いため、B(受け取れるお金)が小さくなりがちで、死亡保障は会社員より大きめが目安。公務員は退職手当や団体保障の充実度を就業規程で再確認し、民間保険は“足りないところだけ”補う発想で最適化しましょう。

資産形成の併用:iDeCo・新NISAを“守る×増やす”で配分

退職金が無いなら「自分で作る」意識が重要です。iDeCoや企業型DCの拡充は、加入年齢の拡大(70歳未満)や拠出枠の見直し(企業型の月6.2万円、第一号被保険者の月7.5万円上限など)といった制度骨子が公表され、順次適用が想定されています。なお企業型DCのマッチングは「加入者掛金が事業主掛金を超えられない要件の廃止」であり、総枠の上限自体が撤廃されるわけではありません。詳細時期・要件は今後の政省令・ガイドで確定するため、決定情報を待ちながら、当面は新NISAの長期・分散・低コストを基本に、保険は“必要最小限”で守る設計を並走させましょう。
山中 忠 (FP1級・証券外務員一種保持)
不足額は“差額×期間”で必ず数値化できます。数字で描いた家計図は、将来の不安を行動に変える地図になります。

7日で進める見直し段取り(モデル)

  • 1
    1日目:ねんきんネットと給与明細で遺族年金・傷病手当・団信など公的・会社保障を把握する
  • 2
    2日目:キャッシュフロー表のたたき台を作成(生活費・教育費・住居費・葬祭費のAを可視化)
  • 3
    3日目:貯蓄・投信・学資・共済・会社制度のBを棚卸し(証券・規程は写真でもOK)
  • 4
    4〜5日目:A−Bで“毎月不足×年数+一時金”を試算、収入保障×定期ラダー×終身を叩き台に
  • 5
    6日目:制度更新の影響を反映(遺族厚生年金5年有期・高額療養費の見直し動向・iDeCo/DC拡充)
  • 6
    7日目:見直し結果を家族と共有。重複・過剰が無いか第三者の目(無料オンラインFP)で最終確認

実務で迷いがちな“誤差・重複”の回避法

団信が付いている住宅ローンの残債は死亡で消える一方、固定資産税や管理修繕費は残ります。ここを混同して過大な終身に流れないよう注意。教育費は進路で幅が大きいので、公的統計を基準にレンジで見積もるのが現実的です。会社の弔慰・死亡退職金は就業規則の定義(在職中・通勤災害等)で支給可否が変わるため、早めの確認を。遺族年金と民間保険の受取時期・金額の重なりを年ごとに並べて“谷”を可視化すれば、重複と不足のどちらも減らせます。

DINKs/子なし夫婦の“5年”はどう設計する?

子どもがいない共働きです。遺族厚生年金が5年有期になった後の設計は?
山中 忠 (FP1級・証券外務員一種保持)
最初の5年は生活費と住宅費の固定費が重いので、収入保障の月額と最低支払保証を厚めに。6年目以降は“継続給付の所得基準”と配偶者の就労計画を反映し、定期保険ラダーの満期を段階的に減らすのが現実解です。5年一区切りで保険料負担も自然に軽くなる設計が理想です。

一次情報リンク(再掲)と使い方

・退職給付制度の現状把握に:(就労条件総合調査(退職給付制度)) ・必要保障額の考え方(積み上げ方式):(万一の際に必要な保障額の算出方法と具体例) ・老後費用の最新意識データ:(2025年度 生活保障に関する調査(速報版)) ・遺族厚生年金の改正概要:(遺族厚生年金の見直しについて) ・高額療養費の見直し骨子:(高額療養費制度の見直しについて) これらの一次情報で前提を固めたうえで、家計の数字に当てはめると“過不足ゼロ設計”が精度高く進みます。

まとめ:重要ポイント

  • 1
    不足額は「支出A−収入B=差額」を差額×期間で可視化し、収入保障×定期×終身で役割分担する
  • 2
    遺族厚生年金の5年有期と継続給付、高額療養費の見直し方針を前提に、金額と期間を“段階設計”にする
  • 3
    退職金が無い分はiDeCo・新NISAを併用し、保険5%・投資20%の目安で固定費と資産形成のバランスを取る
  • 4
    団信・会社制度・遺族年金との重複を外し、最初の5年厚め→以降薄めの現実的なキャッシュ設計にする
  • 5
    一次情報リンクで制度の最新を確認し、年1回はキャッシュフロー表と保障額をアップデートする

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不足額は“差額×期間”で誰でも数値化できますが、制度改正や家計事情を反映した最適化はプロの伴走が近道です。オンラインなら自宅から時間を選んで参加でき、相談は無料。複数商品の中立比較で過不足を点検し、団信・遺族年金・会社制度との重複も整理。7日段取り表に沿って、最短で「過不足ゼロ設計」を仕上げましょう。

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